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思い返せばオレの人生は転校・転勤に明け暮れていた・・・

私のブログでは博多弁というか九州弁がちょくちょく出てきます。

「気持ちば表すときにくさ、そっちの方がさ。よう伝わると思うとたいね。じゃけん使いようとたい」
みたいな感じでしょうか(^ ^)

昨日書いたブロブの中で
「そだべ!」
と書いていた所、コメントをしていただいたブロ友さんから
『九州でも【そだべ】と言うのですか?』
と質問が来ました。

九州人は使いません!

これには、私の生い立ちが絡んでいます。
私の父親は、某財閥系列会社の平社員でした。

生まれたのは、福岡県直方市。
しかし、小学校1年の3学期頃に北海道美唄市と言う所に転勤となりました。

途中、本社に立ち寄ったためか2〜3日東京に宿泊しました。
このとき、東京観光をしたのです。
記憶に残っているのは「東京タワー」くらいです。
あとは、三越デパートで冬物を山のように買ったのも覚えています。

上野発の寝台特急列車に乗り朝目が覚めると一面銀世界。
子供だった私は、その景色に心ときめかしたのでした。
青函連絡船に揺られ(揺れた記憶はないけど)北海道に着きました。

転校先の小学校での生活が始まり数日すると、周りのみんながくすくす笑っているのに気付きました。
そんな中、ガキ大将的なガキが
『ステマン、先生って言ってみな』
と言ってきました。
私は、「先生」と言った所大笑いされたのです。

つまり、自分としては「せんせい」と言っているつもりが、実際には
「しぇんしぇい」
と発音していたのです。
いわゆる、博多弁です。
武田鉄矢さんが、よく使われているでしょ。
あれですよ。

子供心に少しは傷つきましたが、実はそうでも無かったのです。
実は私も内心は、周りのみんなが使っている言葉がおかしくて仕方なかったのです。
まさに「そだべ」とか「ほにゃらら・・だべ」
と語尾に「だべ」を付けているのがおかしくて仕方ありませんでした。
その他、理解できない単語も多かったです。

そのことを母親に話すと「それぞれ地方によって方言というのがあるから気にすることはない。少しずつ慣れて直していけば」的なことを言われたと思います。
子供ですからね、すぐに慣れて生粋の道産子のようになりました。

北海道には小学校6年の秋頃まで住んでいて、次は
長崎県西彼杵郡高島町(今は長崎市高島町)に、転勤となり私も当然転校となったのです。

北海道は、今思い返せば自然に触れた5年間でした。
とりわけ鮮明に覚えているのは、泥炭地の上を歩いた時のこと。
石狩川まで魚釣りに行っていたのですが、途中に泥炭地が広がっています。
そうですね、馬糞を広げて敷き詰めた感じでしょうか。
今の若い人は馬糞も見たことがないかもしれませんね。
最初はその馬糞のような質感のために汚いところを歩いている感覚だったのを覚えています。

でも、九州人のような暖かいところで過ごしてきた人間にとってはあの厳しい寒さは想像がつかないでしょうね。

で、長崎。
ここも、方言というか言葉のイントネーションが違うのですよね。
博多弁とは違う、もちろん北海道とは違う。
北海道も長崎も、博多弁に比べれば響きが優しいです。
長崎では北海道での経験がありますので、周りのみんなの言葉を冷静に分析研究して話すようにしておりました(笑)
小学校6年で周りに溶け込む術を身につけていた訳ですから、なまじ転校は悪いことばかりではありません。

高島での生活は、楽しかったですね。
中学、高校と輝く青春時代ですから、色々あっても楽しかったです。
島と言う、ある意味特殊な環境でしたが、その不便さなどは全く感じませんでした。
あの時代にしてはインフラも整えられていたので豊かな部類の生活だったと思います。

しかし、高校2年の9月に父親が交通事故で急逝したので人生が大きく変わり始めました。
社員の家族でなくなった訳ですから、社宅アパートに住むことが出来ないために、またまた転校転居となった訳です。

思い返せばオレの人生は転校・転勤に明け暮れていた・・・_a0385739_15004834.jpg
(光と風の記憶〜高島炭鉱〜http://goheita.blog6.fc2.comから借用)

この写真は、高島に着いた2日間と島を出る前に宿泊した
「職員クラブ」
の模型です。
高島での最初と最後の夜はここで過ごした訳です。

転校したのは福岡県直方市にある「県立直方高校」
ここは生まれたところですから、小学校1年の時一緒だったと言う子が何人か居ました。
ここでは言葉など学校生活を送るのに意識したことは無かったです。
しかし、びっくりしたのは平気で男女のS●Xの話をしていることです。
高島では、興味は当然ありましたが具体的にどうやって行うかは知識がなく
「こうするらしいよ〜」
とヒソヒソ話すくらいでしたので、男女関係無くあけすけと話しているのを聞くとドギマギしてしまいました(笑)
高島の子はウブでした(オレだけだったかもしれないけど)
今の同世代の子が聞くと鼻で笑われそうですが。

高校3年の夏に、母親が病気で亡くなったので大学進学どころではなくなり就職先を探しました。
で、選んだのが公務員でした。
当時は、競争率が10倍以上でしたので猛勉強し無事採用されました。

その後の勤務先は、学校がある福岡市に始まり
田川市→北九州市小倉北区→北九州市八幡西区折尾→行橋市→宮若市(当時宮田町)
→太宰府市→福岡市東区→北九州市八幡西区三ヶ森→田川市→太宰府市
で、退職です。

唯、転勤はしましたが転宅は、27歳で結婚し翌28歳で子供に同じような転校はさせたくないとの思いから子供が生まれる前に自宅を建てましたから、その後はありませんでした。
その代わり通勤時間が車で1時間以上のところばかりでした。
一番近いところが宮若市の約30分だったでしょうか。

同じ福岡県といってもそれぞれの地域で考え方、生活レベルが大きく異なっていましたね。
言葉も微妙に違うのですよ。
私が今住んでいる飯塚市は博多が近いために博多弁よりです。
これが隣の田川市になると、違ってきます。
田川市は行橋市と同じような感じです。
どちらも北九州市寄りで、荒い言葉に聞こえる気がします。


仕事している時は喜怒哀楽は当然付き纏いますが今となっては多くの思い出、勉強になったことが多々あります。

不特定多数の、その人にとってのほんの一面でしょうが、触れることが出来ました。
反面、触れたくないことにも触れなければならない辛い面もありましたけど・・・。

今となっては、転校・転勤もまんざらでも無かったかな・・・
と思っています。

今の思いは、ここで静かに終わりたい・・そう願っております(笑)

以上



Commented by momotat at 2019-09-29 16:39
こんにちは。彗星あさかぜです、また出現しました(爆)。
エキサイトに登録せずコメント1回しましたがうまくいかないようで、仕方なく会員になりました。
「思い返せばオレの人生は転校・転勤に明け暮れていた」でぜひともコメしたっくてです。
小生は「思い返せばオレの人生は転校に明け暮れていた」ですわ。
北海道は美唄でしたか、小生は札幌です。
貴方のお歳から想定すると同時期、北海道に住んでいた可能性あります。どうでもいいことですが(笑)。
転校してすぐに「~だべ」という方言を聞いて最果ての地にきたなぁ~という思いがあったのを覚えています。
とりとめのない話でした、どうも。
Commented by satouhiroakipalet at 2019-09-29 16:44
「そだべ」の質問をしたさとちんです。
いや~。そんなつもりではなかったのですが
何気ない気持ちのつもりがステマンさんの
プライバシーにまで踏み込むことになって
大変申し訳なく思います。
でも、ブログを読んですごく面白かったです。
一篇の小説を読むようでした。いや、それ以上かも。
よく、「事実は小説より奇なり」などと言いますからね。
一つ言えることは、ステマンさんの処世術の巧みさと
いつも前向きな姿勢です。これはすばらしいです。
そして素敵な青春時代を高島で過ごされた。
頑張って公務員試験に合格されたのもいいです。
とにかくいいお話でした。
ありがとうございます。
Commented by teruhi86 at 2019-09-30 06:53
>彗星あさかぜさん

お久しぶりです〜
ヤフブロ一族は、チリヂリバラバラとなってしまいましたね(^ ^)

そうですか、同じ頃北海道に住んでいたのですね。
北海道は、住むには優しさと厳しさが同居するなんとも大きな場所でした。
転校は、幼馴染ができないと言う点では少し寂しいものでしたが、多くの人と土地に触れられ今は良かったのではと思っています。
これからもご訪問よろしくお願いします。
Commented by teruhi86 at 2019-09-30 08:50
>さとちんさん

申し訳無いなんて全然ありませんよ〜(^ ^)
むしろ有難いくらいです。

人の生き様は様々で、そこで感じた思い価値観などを多く発信したいと考えブログを書いております。
唯、そこには少なからず良識と常識をわきまえての思いは、いつも持っています。
私がいつも言っている言葉は「これからの人生で今が一番若い」ですが、これを心に持ち続け、人生前向きで生きたいと考えています。

時には、「もういいかなあ〜」と後ろ向きになる事もありますがσ(^_^;)
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by teruhi86 | 2019-09-29 16:12 | 高島の思い出 | Comments(4)

人生の晩年に向かい、趣味を中心とした想いを綴ります


by 輝陽Teruhi
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